こんにちは。木山音楽教室主宰の木山舞子です。
11月の発表会に向けて準備を進める教室の生徒さんたち。
演奏する曲は毎年、生徒さんと相談しながら決めていくのですが、教室の生徒さん、特に小さな生徒さんたちには基本的にはクラシックの楽曲を弾いてもらうようにしています。
中にはアニメやポップス、ポピュラーの曲を希望する生徒さんもいますが、そんなときはクラシックと2曲組み合わせて演奏してもらいます。
私は普段のレッスンでも、時々のご褒美や長期休みのお楽しみを除いて、基本的にクラシックの王道!の曲を中心にレッスンしていますが、これは、クラシックの基礎が出来ていればその後何でも弾くことが出来ると考えているからです。
また、クラシックの曲を弾くときのテクニック習得への道のりは、手の成長に合わせたものになっています。小さな手のつくりに負担のかからないよう、はじめはポジションの移動無しにその場で指を動かす練習、それから指をひとつ広げて、指を変える練習をして、、という具合に進んでいきます。
そしてクラシックにはそれぞれの成長段階に適した美しい曲が沢山あります。
それに比べると、ポピュラーや流行りのポップス曲は、よく知られてはいても、旋律の流れによって指を潜らせたり、広げたり、まだ基礎の不安な生徒さんに勉強させるにはリスクの大きいことが多いのです。悪い癖がつくかもしれません。
楽譜を読まず勘で(?!)弾いてきてしまう子もいます、、、😭
これでは次に繋げられない、、、
そしてリズムもややこしいことが多い!
読譜レベルが追いついていない場合、結局は耳でなんとなく覚えて弾くことになり、読譜の練習にはならず、やはり次に繋がりにくいですね。
好きな曲を弾く喜びは勿論大切ですが、好きな曲をもっと良く弾くために、そして将来弾きたい曲が出てきた時に自分の力で弾くためにも、クラシックの基礎の勉強はとてもおすすめです。
さらに、クラシック音楽をより自由により簡単に弾くために研究されてきた基礎練習の内容というのは、
「人間の身体に優しい!」
のです。
その後何を弾くときにも、悪い癖のない理にかなった弾き方というのは重宝されるはずです。
それにクラシック音楽には流行り廃りがありません💕
一曲マスターすれば、何年経っても弾けますよ!
さて、ここまで色々書いてきましたが、、
実は、私自身ポピュラーやポップスを弾くことも大好きなのです。
中高生の頃は、レッスンには持って行かなかったけれど、流行っている曲や好きな曲は自分で弾いていました。そして演奏を仕事にするようになると、なおさらポピュラーやポップスを弾かないとやっていけなくなりました(笑)
でも、例えばクラシックを弾くときにも、ポップスや他ジャンルの曲の素養が必要になることがあるのです。
クラシック音楽に分類されている曲でも、例えばジャズや南米の音楽、アジアの音楽からインスピレーションを受けた曲は沢山あります。私はフランスにいた頃に現代曲もよく弾きましたが、その為にインドネシアのガムランを聴きまくったり、サルサやタンゴを踊ってみたりしました。
クラシック音楽に真剣に向き合う事で出会った様々なジャンルの音楽が、今も、自分の演奏の時もレッスンにおいても、本当に役に立っています。バッハを弾くときだって、ショパンを弾くときだって、他ジャンルの音楽のインスピレーションを加えるとぐっと良くなったりするんですよ✨
そのような理由から、クラシック音楽を勉強していけばなんだって弾ける!!!
と私は思っています。