こんにちは!木山音楽教室ヴァイオリン講師の尾崎杏奈です。
今日は、ヴァイオリンの種類と選定についてお話ししたいと思います。
ヴァイオリンの初めての登場は、16世紀の初頭と考えられています。 現存する最古のバイオリンは、アンドレア・アマティの1565年頃の作品ですが、それ以前にも、ヨーロッパ各地の絵画や文献に描写されています。
バイオリンの表板と裏板をつなぐのは、ゆるやかな曲線を持つ横板です。 材料は、カエデの板を短冊状に切ったもの。 熱湯で柔らかくして、機械に挟み、熱を加えます。 バイオリン独特の形は、演奏中、弓が当たらないようにするためと言われています。
ヴァイオリンはその製作された時期により「オールドヴァイオリン(〜18世紀)」と「モダンヴァイオリン(19~20世紀前半)」とに分かれます。
オールドヴァイオリンは、柔らかい響きと甘美な音色が特徴ですが、その反面、今でいう大きいホールのような場所で弾くことは想定して作成されていないため、モダンヴァイオリンに比べ音量がやや弱めです。
時代が変わり、オーケストラなどをバックにソリストが主役と化す花形楽器として成長を遂げたヴァイオリンは、モダンヴァイオリンとして遠くの観客席にもしっかり届くような音量の大きいものへと変化しました。
また、指板(左手指を押さえる場所)も少し長く進化し、より高音のパフォーマンスが可能となりました。
私の印象としてはモダンヴァイオリンは、主張がしっかりとした、パワフルな若々しい響きというイメージがしっくりきます。
私が使っているものは、16世紀〜17世紀頃のオールドです。
さて、講師の大事な役割の中に、生徒さんの「楽器の選定」があります。
特に、分数楽器を卒業してフルサイズの楽器を手に入れるときは、まさしく一生ものになるので慎重になります。楽器本来の鳴りや響き、様々な音色への変化をしっかりと確認して生徒さんと相性ぴったりなものを見つけることは、熟練されたテクニックを駆使した色々な奏法での確認と耳の良さが必要とされます。
講師が楽器を弾き比べ、音色や構えたときのフィット感など、生徒さんが納得いく楽器にたどり着くまでお付き合いします。
自分にぴったりな楽器と出会うことは、楽器を演奏するモチベーションに大いに関わってきます。良い音が鳴るともっと弾きたくなるものですよね。ますます練習したくなり、楽器はより上達を手助けしてくれる良き相棒となります。
そのような良い楽器に恵まれることはご縁です。楽器を手に入れたら、これからよろしくねの気持ちを込めて大事に扱いましょう。大事にすると楽器もそれに応えてくれます。弾けば弾くほど鳴り方を学習し、所有者の鳴らす音として自分の音に変わっていってくれます。
しっかりと楽器を選ぶ理由はここにありといった感じです。
是非いつでも講師へご相談ください。
楽器とともに成長していきましょう。
尾崎杏奈
(センター南教室・ヴァイオリンクラス担当)
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