木山音楽教室 主宰の木山舞子です。
これまで2回にわけて、子供の生徒さんのピアノレッスンの始めどきについて書いてきましたが、第3回の今日は大人から始めるピアノレッスンについて書いてみたいと思います。
在仏時代からこれまで大人の初心者の生徒さんのレッスンをしてきました。どの生徒さんにも共通していえるのが、
ピアノを弾きたい!
という気持ちの純粋さです。
この気持ちに私はいつも心を打たれます😭
大人になってから全く新しい事を始める…そこには強い憧れの気持ちがありますよね。素晴らしいです😊 (私などはあれもこれも、習いたい、と言っているだけでなかなか実行にうつせません…💦)
ピアノ講師としては、そんな思いでやってきてくれた生徒さんとの出会いは、本当にわくわくしますし、とても嬉しいものです!
全く音楽の経験がなくて、大丈夫だろうか…と不安な気持ちで体験レッスンにいらっしゃる方が多いと思いますが、講師にとって大切なのは、生徒さんがピアノを弾きたいという思いをもっていてくれるということ。
その音楽への気持ちを全力で後押ししたい!
…と、きっとどの音楽講師も思っているはず。我々は常に、ピアノが、音楽が好きな生徒さんの味方です。
以前の記事でも書きましたが、ピアニストの多くがごく幼いうちからレッスンを開始しているため、
大人になってからピアノを始めても上達しないのでは…😢
と心配する生徒さんもいます。
もちろん、プロとしてやっていけるレベルに到達するには幼い頃からの長年の鍛錬が必要です。けれども、大人には大人の、子供には出来ないやり方での上達の道があるので、心配ありません☺️
まず、
身体の発育途中にある子供への指導に対して、身体的に完成してから開始する指導である為、関節等の弱さをカバーする為に付きがちな悪い癖が付きにくいということ。
そして、
大人は大人ならではの、課題を理解して自力で解決する能力がある、ということ。
なので、大人の生徒さんは、子供たちとは全く違うやり方で上達することが可能です。
大人の生徒さんは、習い始めの一年目でびっくりするくらい良く弾けるようになります。
子供ではこうはいきません。習い始めて一年といったら、まだまだヨチヨチ歩きのようなものです。
もちろん、その分、その後壁に当たる生徒さんも多くいます…
(↓以下は実際に大人になってからレッスンを開始した生徒さん方へのメッセージになりますが…)
習い始めに面白いようにどんどん弾けるようになったのに、次第に伸び悩むようになってきた…
それはやはり仕方の無い事だと思います。でも、この時に、ぜひ思い出してもらいたい事が…
習い始めのあの、ピアノが弾けるようになりたい、という純粋な気持ちです。
上手くなりたい気持ちのあまり、色々な練習方法を試してみたり、勉強してみたり…
それでも伸び悩んでしまう。
そんな時は、それまで一緒に勉強してきたピアノ講師の言葉を信じて、まずは素直に、アドバイスされたことをそのまま実践してみてください。講師はいつでも生徒さんの味方です☺️
そうしてあれこれ思い悩む事も含めて、音楽と共にある人生の醍醐味だとおもいます…楽しい音楽の世界へようこそ!(笑)
大人のピアノで1番大切なのは、ピアノが楽しい、というその気持ちをいつまでも忘れないようにすること…。
あとはとにかく前向きに、どんな時も音楽と触れ合う時間そのものを喜びに!
自らの意志を持ってレッスンにとびこんできた大人の生徒さんにこそ、10年、20年と長く続けてこそ見えてくる音楽の世界をぜひ楽しんでもらいたいと思います。