こんにちは。ピアノ講師の滝まりなです。寒い日が続きますね❄️
今回はピアノ演奏の姿勢についてです。
ピアノの演奏というと椅子に座って楽なイメージがあるかも知れませんが、実際はかなり体全体を使っています。最近は手指が冷えてなかなかピアノからも遠ざってしまいがちですが、いざ弾き始めるとポカポカと体も温まっていきます。
ただ、練習に集中していると、たまにとんでもない姿勢になって弾いてしまっているのに気づくことがあります。
背中が丸くなりすぎたり、肩が上がりすぎていたり、脇が開きすぎていたり、首が鍵盤に近づきすぎていたり・・・。
レッスン中も、生徒さんが一生懸命になるにつれて、だんだんと無理な姿勢になってしまっているときがあります。
生徒さんにはその都度伝えるのですが、弾いているときの姿勢は自分では見られないので、なかなか意識して矯正するのが難しいようです。
私は生徒さんによく「頭の上から指の先にかけて、一本の水道管が通っているイメージ」をお話ししています。頭から、首、肩、肘、手首を通って、水が上から下へと流れていくイメージです。
肩や肘、手首などには蛇口のハンドルがあって、それぞれ関節がギュッと固まってしまうと、ハンドルが硬く閉まって水が止まってしまいます。
また、首のつけ根より肩が上がってしまったり、肘だけ、あるいは手首だけが下がってしまったりすると、そこから先は水が流れていきません。
手の形も、指の第3関節から指先にかけて自然な丸いアーチになるように。指の角度を確かめて、爪が鍵盤にあたらないよう切り揃えましょう!
頭の先からずーっと流れてきて、固まりやすい蛇口のハンドルに邪魔されず、指の先にたどりついた水が多ければ多いほど、綺麗でよく通る音が出るよ、と伝えています✨
このお話をすると、生徒さんが頭から指先まで何度もなぞってみたり、自分を横から見てみようとしたり、少し想像しやすくなるようです。
いつでもこのイメージを意識し続けることは難しいですが、ふと気づいたときに確認してみると良いですね。自然な姿勢でピアノに向かって体を温めつつ、冬を乗り越えましょう♪
滝まりな
(センター南教室・ピアノ/絶対音感/ソルフェージュクラス担当)