こんにちは。ピアノ講師の伊藤瑞基です。
今回は「アンサンブル」をテーマにお話ししたいと思います。
このアンサンブルという言葉、耳にしたことはありますか?
これは二人以上で同時に演奏することを意味します。
歌や楽器などとの共演、オーケストラや吹奏楽はもちろん、例えばピアノ連弾などもアンサンブルの一種です。
ピアノは基本的に一人で練習し、一人で演奏することが多い楽器です。
しかしその中で、意識的にアンサンブルを取り入れることはとても重要です。音楽性やテクニックの向上に繋がることはもちろん、仲間と一つの音楽を創り上げる喜びを感じられることは、ひとりでは決して味わうことのできない音楽の醍醐味です。
私は先日、三人の声楽家の方との演奏会に出演しました。歌は呼吸で成り立っています。ピアノだけを弾いていると忘れてしまいがちですが、音楽にはこの「呼吸」という要素は欠かせません。歌の呼吸を感じながらアンサンブルを奏でることは、音楽をすることそのものであると改めて感じました。
私のレッスンではよく「ここはオーケストラだったら何の楽器かな?」「このフレーズ歌ってみてごらん。」と、様々なアプローチでの演奏ができるよう声掛けをします。
練習とは、決してただただピアノに向かって弾き続けることだけではありません。
様々な楽器の音色を聴き、他の人と一緒に演奏し、呼吸を、気配を感じ、その全ての試みが音楽をするには大変貴重な経験です。
アンサンブルはピアノ一台でもできます。是非お母様やご兄弟と連弾してみてください。
楽器が弾けなくたって問題ありません。小さな弟や妹の踊りや歌と合わせて弾いてみても楽しいですね。
長くなりましたが、本日はアンサンブルの大切さ、面白さについてお話ししました。
「おすすめの連弾曲が知りたい!」「他の楽器ってどんなものがあるの?」「歌曲についてもっと知りたい!」など、気になることがあればどんどんご質問ください。
伊藤瑞基
(センター南教室・ピアノ/絶対音感/ソルフェージュクラス担当)