楽しくなる楽譜の読み方①~前置き~

みなさん、こんにちは。木山舞子です。
学生のみなさん待望の夏休みですね!

今年も春の入会シーズンからこれまでの期間に、沢山の新しい生徒さんと出会う事が出来ました。初心者の生徒さんも多く、皆さんの「音楽と共にある人生」のスタートを共に切ることが出来てとても光栄です。

さて、今日はそんな新しい生徒さんにも、そして前からの生徒さんにも、これからの人生、心からの喜びを持って音楽を演奏していく為に、ぜひ心に留めておいて欲しいなと思う事を書いていきます。

それは「楽譜を読むことを楽しもう」ということです。

木山音楽教室では、音楽の基礎を重視した指導をおこなっており、その大切な要素として「楽譜を自分の力で読む」力、つまり「読譜力」に重きを置いています。

一般的には「楽譜を読む」ということはイコール音名やリズムを正しく読むということを指すかと思います。

これはもちろん何より大切な事で、実際、木山音楽教室では、ごく幼いうちから自力で楽譜を読む習慣を身につけてもらえるよう、指導内容にソルフェージュのトレーニングをしっかりと取り入れています

それでもなお、楽譜を読む事に抵抗のある生徒さんはとても多いです。

楽譜が読めないとなかなかレッスンが進まず、楽器の演奏そのものを嫌いになって辞めてしまうという事もあります。本当は音楽が好きなのに、楽譜が読めないという事で演奏から離れてしまうとしたら、とても残念です。

読譜力がなかなかつかない原因の中で最も困った例としては、ごく幼いうちに、楽譜を見ず鍵盤や指で覚えて弾く癖がついてしまったというケースがあります。一生で1番多くの事が吸収できるはずの時期にこういった癖をつけてしまうのは、とても残念なことです。

指導者としては、そもそも読譜に抵抗感を持たせないような指導を行うべきですし、もしすでに読譜に抵抗感を持った生徒さんがいらっしゃったときには、その抵抗感を和らげてあげなくてはなりません。

私もこれまでの指導の中で、様々な教材を試してみたり、自作してみたり、どうしたら生徒みんなに読譜力をつけることが出来るのか、色々試行錯誤してきました。

ただ、このところ生徒さんたちを見ていて、今度は他の疑問を持つようになりました、、、

それは、

楽譜を読む」ということが、生徒さんにとって、ただの「詰め込み勉強」、「ただ音とリズムを機械的に読むだけのつまらない作業」になっていないだろうか?という疑問です。

既に読譜に抵抗感を持ってしまった子は特に、そして、ある程度楽譜を読める子の中にも、まるで苦行のように譜読みをする子がいるのです!

かくいう私も幼い頃は勿論、譜読みに苦労した経験があるけれど、、

でも今だから言えます、これはとてももったいない!!

よく私は例え話として、

楽譜は、大昔に天国に行ってしまった有名な作曲家さん達からのお手紙なんだよ

と話しています。

全ての生徒さんが、まるでタイムカプセルの中で見つけたお手紙を読むように、わくわくした気持ちで楽譜を読んでくれればいいのに!

ドレミやリズムを、「あいうえお」を読むような感覚で読んでくれたら良いのに…。

でも、その為には具体的に何をどうしたら良いのでしょうか

本当の意味での「読譜」は、音とリズムに留まらない様々な楽譜上の要素から、その音楽の本質、美しさ、楽しさを見つけ出すことだと思います。そうして、楽譜を通して美しさや楽しさを見つけ出すことができれば、「楽譜を読む」ということはただの詰め込み勉強でなく、もっと感動的なものになり、もっと読みたいという気持ちが強まり、「わくわくしながらお手紙を開く」ような気持ちになれるのではないでしょうか。やはり何事にも上達の為にはポジティブな感情が必要ですよね。

この頃は、そんな風に生徒さん達が楽譜を読む事が楽しくなるような、そんなアイディアが無いだろうか、と、ずっと考えながら指導しています。

さて、前置きが長くなりましたが…

これから数回に分けて、私がレッスンで実際に生徒さんに伝えている「楽譜を読むのが楽しくなりそうな読譜ポイント」をお伝えしていきたいと思います。

ひとつひとつはなんでもない、就学前の小さな子でもすぐわかるような内容です。でも、その積み重ねで、楽譜を読むことが楽しくなり、音楽の楽しみがもっともっと広がるきっかけになってくれれば嬉しいです。

次回
楽しくなる楽譜の読み方②~共通するモチーフを探そう~」に続く

木山舞子

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