こんにちは。声楽/ボイストレーニング講師の大嶌美樹恵です。
前回のブログで、声楽のレッスンで多く頂くご質問ベスト3(以下)をご紹介しました。
【第1位】歌のレッスンは何歳から始めるのが良いですか?
【第2位】地声と裏声が上手く切り替えられないのですが、どうしたら繋がるのですか?
【第3位】歌の練習は毎日した方が良いのですか?何時間くらいしたら良いですか?
前回は、第1位の「歌のレッスンは何歳から始めるのが良いですか?」について解説しましたが、今回は、第2位の「地声と裏声が上手く切り替えられないのですが、どうしたら繋がるのですか?」について解説したいと思います。(3位についても後日解説します!)

「地声と裏声が上手く切り替えられないのですが、どうしたら繋がるのですか?」
これは本当に多くの方から聞かれます。
地声と裏声の変わり目をパッサッジョ(passaggio、イタリア語)、チェンジ(英語)と言いますが、女声では中間音から一つ上がったmiの辺りにもパッサッジョがあります。
パッサッジョを歌うテクニックを習得するのは、歌のテクニックのなかでも最も難しいと思います。
地声と裏声は、それぞれ別々に正しくトレーニングすることが大切です。
地声は声を押して歌っていると良い響きにならず、音域も伸びず頭声にも上手く乗りません。
また裏声(ファルセット)は喉の空間を広くし、深い呼吸と横隔膜の支えを使って歌うので、身体の使い方一つ一つ丁寧に勉強する必要があり、これはとても時間のかかる作業です。
質問第1位でも述べましたが、声楽は結果を早くに求めてはいけません。地道な努力を重ねて、地声/裏声、両方が歌えてきて、初めて上から下まで綺麗に繋がって歌うことが出来ます。

大嶌美樹恵
(センター南教室・ピアノ/絶対音感/ソルフェージュ/声楽/ボイストレーニングクラス担当)